一冊の詩集

2006年2月3日
部屋の片づけをしていて
ふと本棚に一冊の詩集があるのに気がついた。

その本は、水に濡れてページがぼろぼろになった姿で
出てきた。
まだまだ私が若かりし頃(大学生ぐらいだったかなあ)
悲しい恋をして、土砂降りの中その詩集を持って立ちつくした日のことを思い出す。
誰もいない雨の降りしきる駐車場で声も出さずに泣いたのだった。

それからも
挫折を味わい、傷ついたことは何度もあった。

今はとても幸せで満たされている。
その辛かった気持ちも、あの日の出来事も
すっかり忘れていた。

その詩集に私の好きな詩がある。
といっても
久しぶりに見つけて読み直して
いいなあと思った詩であるので
昔から好きだったわけじゃない。
むしろ昔の私には理解できなかっただろう。

「今このときのための 今までだったと思う」

銀色夏生さんの「わかりやすい恋」の中の一遍。

だからこそ
今を大事にしなくてはならないってことを
再確認させてくれました。

ありがとう。

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